記憶-柴田淳
夜明けに見る月は
何か語りかけてくる気がするから
気付かぬふりをして
目を閉じて眠りにつくの
騒がしい季節に
紛れ込ませて隠したあなたのこと
優しい寒い空
涙さえ返してくるの
わかっているわ
孤独も 何も忘れてはいないことも
風の便りが
らしくない長い髪を
そっと揺らしてくる
記憶は 一人では
夢や空想と何も変わらなくて
誰かと共にあって
現実と認められるの
わかっているわ
私を忘れてしまったこと
それくらい
最期の時に
想い出す人こそ
一番愛した人
私は夢のあなたに笑うでしょう
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