巨人のおはなし - ななみ
詞:ななみ 曲:ななみ
それは昔々のおはなし
この世が生まれたての時
ある一人の巨人が花畑で泣いていました
それを見かけた少女が
『どうして泣いているの?』と
そう尋ねてみました
巨人はこう言いました
『僕が一歩 一歩と歩けば
小さいものはみんな犠牲になる』
この世界は残酷なもの
弱い者 強い者で儚くできている
でも必ず絶やすことない
命の瞬きは美しい
少女はなだめるように
共に泣いてあげました
そして巨人に初めて友達ができました
でもある日 巨人が誤って
小さな少女を踏んでしまいました
この世界は残酷なもの
運命という奇跡は時に牙を向ける
また一つとまた一つと 旅立ち
息吹いては 繰り返す
ある日 巨人の足跡から
小さな一輪の花が咲いた
この世界は美しいもの
弱い者 強い者で正しくできている
そう必ず絶やすことない
命の瞬きは美しい
それから100 年が過ぎて
巨人は死にました
そして生まれ変わるように
うぶ声が聞こえてきましたとさ
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