アカツキアライヴァル - 96猫
刺有鉄線の先
更なる高みへ
競い合う二人
言葉などいらない
相手の横顔だけ見据えて
与え合う刺激
手を伸ばしたなら届く距離にいても
決してその手を取り合うことはない
互いを認め合ってた
「キミの代役は他の誰にもできはしないから」
共に走って知って嫉妬して
背中をずっと追っていって
並んで『なんだこんなもんか』って笑って
「果てはない」って言ってハッとした
最初は敵視してて
素直になんてなんでなって、って不思議で
“覚えてる?”
「覚えているよ」
「“キミと歩んだあの日々を”」
蹴躓きながら
さながら夜空に届きそうな程
走り続けてた
例えもう隣に
ねぇ、キミがいなくなっても
“なんでそんな悲しい目をして空を見上げるの?”
先を走ってくっていったって
限度あるってなんて勝手
走っても走っても追いつけないよ
“ウチの勝てちッ!なっんて冗談じゃん
ちゃんと笑って泣いてないで
目指す場所があって頑張っていたんでしょう?”
「忘れない」
“??????忘れていいよ”
「キミのその姿を」
“私の存在を”
“振り向かないで。
ここはまだ道の途中だから”
前を向こう
辛いけどキミが望むのならば??????!
隣でもっともっともっとって
一緒にずっとずっとずっと
進めると理屈なく信じてた
どうしてなんでなんでなんでって
喚いてたってなんもなくて
手を伸ばしてももう届かない距離
共に走って知って嫉妬して
背中をずっと追っていって
並んで『なんだこんなもんか』って笑って
先を走ってくっていったって
限度あるってなんて勝手
走っても走っても追いつけない
忘れない───忘れないから。
最高のライバルを
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