東京の真ン中で寝転ぶ - 初音ミク
都会の喧騒に飲まれて 君の言葉が途絶えた
大事なことはいつも ひとつも届かなくて
歩き疲れた僕は 交差点で立ち止まった
ほんのちょっと この場所で ひと休みにしようか
子供が僕を指差して 物珍しそうに見る
母親がその手とって 足早に去ってゆく
同じように生まれ落ちて 同じように朽ちてゆく
何ひとつ変わらぬ僕ら 同じ場所にいる
寝転がった空の下 アスファルトの上
すれ違った他人の温度に 紛れ込んだ
見失った雲の色 残酷なほど青い空に
涙がひとつ、落ちる
無難な人生を選んで 何不自由なく過ごした
大事なことはいつも 教科書に書いていた
傷つくのが怖くて 傷つけてしまうのが怖くて
本当の気持ちは まだ 誰にも言えないまま
大人が僕を蹴飛ばして 怒鳴り声をあげる
若者が楽しそうに 携帯で写真を撮る
同じように生まれ落ちて 同じように朽ちてゆく
何ひとつ変わらぬ僕ら 同じ夢を見る
寝転がった駅の前 信号機の横
すれ違った他人の温度に 紛れ込んだ
見失った雲の色 残酷なほど青い空に
涙がひとつ、落ちる
上京をして3年目 はじめて自分に向き合えた
思ったよりも小さな この街で
晴れ渡った空の下 アスファルトの上
疲れ切った僕の温度が 崩れ出した
遠ざかった雲の色 埃まみれの僕の頬に
涙がひとつ
立ち上がった空の下 アスファルトの上
手を伸ばした 君の温度に しがみついた
動き出した他人の群れ 残酷なほど青い空に
涙がふたつ、落ちる
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