風に揺れてる朽ちかけた伝言板
裏切られるよりはさまようほうがいい
便りがない日々に
淋しさだけつのってゆく
影を引きずるぐらいなら
名もない鳥でいい
陽炎の様にゆらいでる約束の場所
はるか遠くの街
誰かが全部幻だと教えてくれたら私は
何処へ行くだろう
主を探している
はぐれた雲に話しかける
何にすがった時に一つの旅は
終わるんだろう
月は今日の夜も
しんしんと照らしている
想うのはただ愛しい人の胸で眠りたい
たとえ幻であってもせめて一夜の
ぬくもりに酔いしれたい
心の奥で消えかけたわずかな明かりを
もう一度両手でつつんで
陽炎の様にゆらいでる約束の場所
はるか遠くの街
誰かが全部幻だと教えてくれたら私は
何処へ行くだろう
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