キンモクセイ-小野大輔
季節が変わる 僕を残したままで
あれからいくつ 時を重ねただろう
半袖のシャツ 少し肌寒くなって
なおさら僕は 君の事を思い出すよ
あぁ
変わらない街並 秋風がすり抜け
あの頃の想いが よみがえる
会いたい 会いたい でも会えない
孤独の胸に 花は咲かない
なみだ なみだ 熱いなみだ
金木犀は 色を 滲ませてた
季節がふいに 君を連れて来たのか
いまさら僕は いるはずもない
あの場所へと あぁ
くたびれたバス停 揺れる花の香り
二人並んだ影 伸びていた
消したい 消したい でも消えない
孤独な部屋と 君の残り香
切ない 切ない 風が運ぶ
金木犀の 香り 届けてくる
悲しみの向こうに 光を信じたい
君の好きな花が ほのかに香り出した
会いたい 会いたい でも会えない
孤独が胸に 花を咲かせた
なみだ なみだ 熱いなみだ
金木犀の 花は 色褪せない
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