色(いろ)は褪(あ)せて 風(かぜ)が病(や)んでく
ただ時間(じかん)は 流(なが)れて
遥(はる)かなる 海(うみ)の底(そこ) 眠(ねむ)れる魔物(まもの)たち
密(ひそ)かに 目(め)を覚(さ)ます 声(こえ)にならない慟哭(どうこく)
月明(つきあ)かりが照(て)らす あまねく花(はな)よ
凛(りん)として咲(さ)き誇(ほこ)る 未踏(みとう)の世界(せかい)を拓(ひら)く
月明(つきあ)かりが照(て)らす あまねく花(はな)よ
銀(ぎん)の刃(やいば)の様(よう)な 花弁(はなびら)の闇(やみ)を切(き)り裂(さ)く
仮面(かめん)の中(なか) 曝(さら)け出(だ)せずに
いつか剥(は)がれ落(お)ちてく
怖(こ)いのは失(な)くすこと 君(きみ)が消(き)えることで
心(こころ)の狭間(はざま)では 曖昧(あいまい)な記憶(きおく)に変(か)え
月明(つき)かりを受(う)けて 誘(いざな)うはなよ
汚(けが))れない手(て)の平(ひら)で 水面(みなも)に夢(ゆめ)を浮(う)かべる
月明(つき)かりを受(う)けて 誘(いざな)うはなよ
絶(た)え間(ま)なく降(ふ)り注(そそ)ぐ 苦(くる)しみは凡(すべ)て瞬(またた)く
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