凍る花 - 花たん
ひとりくらい部屋で
膝を抱いて
息を止めたら
いつか
深い夜のいろに染められて
眼ることでしょう
傷むたびに
答えを求めた
追い立てられて
歩いてきた
冷めた声
ひとりだけの嘘
感情も反応も
熱をうしなって
輪郭を取り戻せずに
立ち尽くし
凍る花
ひとつ
自分だけにわかる傷を
つけたとしても
いまは
通り過ぎる日々に流されて
消えることでしょう
かラス越しに
遠くをみつめた
透明な全が
迫っていた
割れた爪
作りかけの跡
想像も焦燥も
ここにはないから
行き先も
わからないまま
目を閉じて
凍る花
約束も
宛先のない手紙も
すべては最初から
ここではないどこかへ
伝わらない
伝えられない
なずけられない
自分だけの衝動
冷めた声
ひとりだけの嘘
感情も反応も
熱をうしなって
輪郭を取り戻せずに
立ち尽くし
凍る花は
最初から
ここに咲いていた
願望と残像のなかでゆれなから
傷口はあのときのまま
まだ痛く
なれるから
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